週末のひとりごと– category –
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週末のひとりごと
プライドなき人生と、缶ビールの幸福
人生というものを端的に表すならば、僕の場合、それは帰り道のコンビニで缶ビールを選んでいるときのあの穏やかな瞬間に凝縮されている。冷えた棚に並ぶ缶ビールを眺めながら、今日はどれにしようかと思案する時間。それは、まさに僕の人生そのものを象徴... -
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虚無感と期待のはざまで迎える2025年
2025年1月3日、時刻は夕方18時。正月三が日の最終日。街は年末年始の喧騒を抜け、新年という名の静けさが漂う。僕は新橋にいる。特に理由があったわけではない。むしろ、三が日は家で静かに過ごそうと決めていた。しかし、予定外の衝動に駆られて外に出て... -
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年の瀬、葉山にて、当たり前を楽しむ
僕の家族には、一風変わった年末のルールがある。12月30日にはどこかのホテルに泊まり、31日は家で家族揃ってすき焼きを囲むというものだ。幼い頃から続くこの慣習は、僕たち家族にとって新年を迎えるための儀式のようなものだった。 今年もその「儀式」の... -
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免許センターの特異性
ふとした瞬間、机の片隅に置いてある免許証が目に入った。普段は財布の中で静かに眠っているそれが、何かを訴えるかのように存在感を放っている。何気なく手に取り、有効期限を確認する。気づけば、次の更新が一年を切っている。更新の案内が届くまで放置... -
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2024年に僕に起きたこと
2024年が静かに幕を下ろそうとしている。今年もまた、当たり前のように365日があり、そのひとつひとつに様々な出来事が詰まっていた。毎日が同じように流れていくかのようで、実際にはどこかで少し成長し、どこかで少し退化していた。そうした揺れ動く時間... -
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「良いお年を」という魔法の言葉
僕は年末の雰囲気が好きだ。冷たい風が頬を切る中、街にはきらめくイルミネーションが広がり、人々がどこか浮き立つような足取りで行き交う。これほどまでに人々の心が高揚し、同時に懐かしさや郷愁に包まれる季節は他にはない。なぜ僕がこんなにも年末を... -
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カメレオン
「自分の色は何色だろう」。この問いは、僕にとって人生を通じて最も深い謎だ。家族といる時、友人といる時、会社の同期といる時、僕はまるでそれぞれ別人のように振る舞う。けれども、そのどれもが偽物ではない。僕はひとりでいるようで、ひとりではない... -
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桜は思い出への入り口
僕は桜が好きだと、今ならはっきり言える。しかし、中学生や高校生の頃は、桜を好きだと感じたことはなかった。いや、正確に言えば、好きか嫌いかという感情すら抱いたことがなかった。桜はただそこにあり、春が来れば咲くものであり、その美しさに心を動... -
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僕が沖縄の海に魅了された瞬間
僕は毎年沖縄に行く。理由は単純で明確だ。あの海に魅了されてしまったからだと思う。沖縄に心を奪われたのは、3年前の夏、中学時代の友人の結婚式で初めてその土地を訪れたときだ。それまでも、幼い頃の家族旅行で何度か沖縄を訪れた記憶はある。ただ、そ... -
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現実と非現実をつなぐ橋 ーレインボーブリッジー
僕はお台場が好きだ。好きといっても、単なる観光スポットとしての魅力ではない。お台場は僕にとって、現実から解放されるための扉だ。新橋からゆりかもめに乗り、レインボーブリッジを渡ると、まるで異世界への旅が始まるような感覚を覚える。高層ビルと...
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